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Dr.815 注意される指導者(11月5日)

HAP(ひょうご冒険教育 於嬉野台生涯教育センター)で西脇市の中学生を指導した。長縄跳びを使った活動でグループ全員でドクターの出したお題(間を空けずに全員が跳ぶ等)を解決する跳び方をするというチャレンジで、ドクターは縄の回し役をやったが、生徒達から「ドクター、(縄の回し方が)早~い」と何度も注意された。ドクターとしては、何とか子ども達に課題を達成してほしいと、気合を入れて回したが、それが縄の回しを早くして意図とは反対に跳びにくさにつながったようだ。注意をされて一時はゆっくり回すが、しばらくするとついまた熱中して早くなる。そんなこんなで、その後もいろいろと突っ込まれる指導者になったし(もちろん安全面では毅然と指導した、と思う)、振り返りでは、なかなか意見が出ず気まずい雰囲気で困っているドクターを察して、最後の方は全員が手を挙げ発言し助けてくれた。参加者から同情され、助けられる指導者(冒険教育ファシリテーター)、情けない気もするが、ちょっと無理して言うなら、これが指導者(教育者)の理想の形だと思っている。学校などでは、指導者(先生)が上から目線で注意し指導することが多いが、これは「してあげる教育」につながるもので子どもの成長を促すという点では教育効果は弱い。その点「してもらう教育」は、子どもの自主性や主体性、自己肯定感等を伸ばすことに繋がる。「注意される指導者」も同様の趣旨から、強権的な「注意する指導者」よりも、参加者の成長を促すという点において優れている。いろんな力が衰え、自然と子どもたちが注意しやすい老年期の指導者ドクターは理想の指導者に近づいている、と思いたい。

 ☆子どもたちとの笑顔の写真を載せたかったが、以前に勝手に写真を撮って学校から注意されたことがあるのでそれはやめて、何の関係もない紅葉写真。これまでの学びを活かした指導者としても成長している、か。

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