Dr.689 現場を見る(6月6日)
ドクター丹後の属する産業建設常任委員会の現地踏査で今田地区にある加圧所を訪問した。かねてより丹波篠山市の水道料金は高いと言われており、今回さらにこの加圧所に1.6億円もかけて非常用自家発電設備を設置するというので、実際に現地を見てその必要性を調査するためだ。最近頻発する自然災害で停電の時間も長くなっており、停電が長引いても市内家庭に給水できるように非常用の発電機を購入するというのは分かるが(さらに昨年から国の補助も出るようになったらしい)、問題はその価格だ。地域の夏祭りなどで使う発電機とは規模が違うので判断しかねるが、それにしても1.6億円余というのは尋常な額ではない。最終判断時までにその妥当性についてさらに情報を集める必要がある。この踏査の際に、今田加圧所から市内に配水するための調整池や配水池などの設備も見たが、水源から家庭や施設の水道蛇口まで水を運ぶのにこれほど多くの設備がいるとは、水道料金が高い理由の一端を見た気がした。その設備の維持管理に係る費用も莫大だし、日常の点検をしてくれる人も必要だ。これに限らず何事も現場を見る、現場の声を聞くということは大切だ。考えて見れば人生は現場で生きているともいえる。そこに問題も起こり解決のヒントもあり、面白さもある。これからもドクター丹後は現場人でありたい。
☆産業建設常任委員会の現地踏査で水道の加圧所の現場を見る委員会のメンバー。現場好きのドクターは他の施設も見たいとリクエストを出し、予定よりも現地踏査の時間が伸びてしまった。現場好き人にも困ったものだ。




