Dr.676 なかなかやるな子ども達(5月23日)
初めて丹波篠山市の教育委員会を傍聴した。新型コロナウィルス対策に係る市立学校園における臨時休業解除などを協議する臨時の会だ。そこでの教育委員や教育長、市役所教育委員会職員等の皆さんの熱い議論にも驚いたが、市の教育研究所が5月12日~17日に実施した小中学生に対するWEBアンケート調査に見られる子ども達の回答振りに感心させられた。「なかなかやるな(丹波篠山市の)子ども達」と思わさせられた。先ずはアンケートの回答率が小学生58%、中学生68%というのもなかなかやるなと思ったが、ドクター丹後が最も感心したのが「今の気持ちの状態を」を「1しんどい 2少ししんどい 3どちらでもない 4よい 5とてもよい」の5択で尋ねた質問に、「よい」「とてもよい」と答えた割合が約70%あり、小学生に至っては「とてもよい」がどの学年でも50%を超えているということだ。もちろんこういうアンケートでは少数であっても「しんどい」「少ししんどい」と答えた子どもへの手当を忘れてはならないが、それにしても「とてもよい」がこれほど多いとは驚きだ。果たして自分なら「とても良い」と答えられるだろうか(きっと自分なら「そんなんその日の気分次第です」と答えて答えになってないと注意されるだろう)。巷(マスコミ報道等)では、ステイホーム・長引く在宅生活におけるストレスや家庭内暴力などのマイナス面ばかりが強調されるきらいがある。そうした危機への対応に関心を向けるという点では大事だが、一方では今回の調査結果に見られるような「案外子どもたちは元気だ」ということも押さえて、子どもの本来持つ逞しさへの信頼というのか、子どもの元気さから元気をもらうというのか、自分達も元気を出して新型コロナの具体的な課題に立ち向かうということも大事ではないだろうか。そういう意味でも今回の初教育委員会傍聴はドクターにとって大きな収穫だった。
☆新型コロナウィルスに係る対策が話し合われた教育委員会の初傍聴を終え、「わが市の子ども達の元気な姿とそれを支える教育関係者の皆さんのがんばり」に心を打たれるとともに、しんどい思いの子どもやご家庭への対応も忘れてはならないとという思いを抱くドクター丹後。
