Dr.1777 基礎に下りていく学び(11月11日)
基礎学力の向上の必要性を訴えに来られた方がおられた。この頃では、思考力や判断力、学びを活かして未来を切り拓く力などの必要性が言われるが、その根本になるのが基礎的な知識・理解である。それを見に着けておかないと、考えようにも元になるものがないということになる。
それならどのようにして基礎学力をつければいいかと言うと、復習や反復練習によって基礎事項を暗記する「基礎から積み上げていく学び」が考えられるが、工夫無くこればかりやっていると面白くないという課題が出て来る。
これも昨今大事とされる、「探求的な学び」や「教科横断的な学び」の視点を生かし、自分が興味を持つ身近なテーマや課題に取り組み、その課題を解決するにはその元になる基礎基本的な事項を調べ身に着けておかなければならないということに気付き、基礎基本の学習に向かう。これを「基礎に下りていく学び」という。
これだと自分が関心のあるテーマの解決のためというしっかりとした動機があるので、基礎基本の学習が進むことになる。どちらもそんなに単純な話ではないので、描いた通りには行かないだろうが、どちらの学びも大切で、要するに思考するにも、判断するにも、表現するにも基礎基本が必要だということ。
基礎基本がなければ、一切その先へ進めないというのも違うように思うので、先ずは元気に生きながら、立ち現われて来る様々な課題に対処する知識や技能、考え方等を養っていきたい。
☆昨日立ち寄った様々な場。いろんな感性や力が必要となってくる。総合的な人間性が問われている。