Dr.1101 時の早さ(11月6日)
村の集会で60代の先輩が話している。「時間の過ぎるのが早い。稲刈り終わったおもたら、豆の乾燥の時期になって、そうこうしてら直ぐに来年の田植えの準備や」「年々時の過ぎるのが早くなる」とおっしゃっていた。
同感だ。知人に何日、何十日かの入院生活から復帰した人たちがいるが、入院生活は退屈だったと思うし、入院中は「入院してなかったらあんなことこんなことができただろう」みたいなこと思うかもしれないが(ドクター30代に肝炎で入院経験あり)、現実の生活では同じようなことが凄い速さで繰り返されるだけ。
かけがえのない人生のひと時ひと時を噛みしめながら大事に生きたいとは思うが、現実生活は慌ただしく矢のように時間が過ぎていく。
考え方次第だとは思うが、時間がゆったり過ぎるのは旅行中ぐらいで(しかもあんまり移動しない旅行、その点1週間のオーストラリアホームステイが、ドクター人生では一番時間がゆっくり流れていた)、百姓や仕事をしているとやること一杯で毎日があっという間に終わる。
また、逆にストレスが大きい状態では、何とか(出来ればあっという間に)一日を早く終わらせて、夕食時の一杯を楽しみに生きているみたいなこともある。
入院生活よりはましだとは思うが、時には入院(人間ドック含む)してゆっくりしたいなどと思ってしまう。やっぱり人間は無い物ねだりするものです。
本当は無い物にならない間に、そのものの価値に気付いて、ゆったりと味わうのが良いとは思うが、冒頭の先輩の会話でもないが、多くの人が大事な人生時間をあっという間に同じようなことを繰り返して過ごしているのが実態のようだ。
毎時間を大切にと頭では分かっていてもなかなか思うようには行かない。ここはまた一つ、徹底はしなくてもできるだけ慌ただしさと味わうを織り交ぜながらほどほどに行くのが現実的。
ということで、今日もぼちぼち、できることやらなければならないことをやりながら、夜の晩酌を楽しみに過ごすとしますか。あっ、今気が付いたけど入院中は晩酌できないので、やっぱり現場の方が良いですね。
☆昨日もバタバタいろんな所に行きましたが、その合間にこんな素晴らしい景色も味わえました。直ぐ次のバタバタでその味わいは薄れかけてますけど。