Dr.1036 臨機応変力(8月20日)
教育長室を訪ねて来られた方の中に、昔にドクターが演じた狂言を見た方がおられた。
その時、演じていた狂言『梟』の中で、梟の霊にとりつかれた人をドクター演じる祈祷師が祈って霊を追い出すシーンで、「ボーロンボロン ボーロンボロン」と唱えながら数珠をゴリゴリしていて数珠の紐が切れるというハプニングがあった。
その時ドクターは少しも動じた風もなく(内心はかなり焦っていたと思うけど)、「紐が切れてしまってござる。これはいかなこと」とか何とか狂言風に言いつくろって、演技を最後まで続けたという。
そのシーンを今も思い出すと語ってくださった。
ドクターはそれまですっかり忘れていたが、そういえばそういうことがあったのを思い出した。
今も行き当たりばったりで毎日を送っているが、昔から臨機応変と言えば聞こえはいいが、行き当たりばったりでやっていたようだ。
でも、折角なのでこの機会に、この行き当たりばったりで何とかその場をしのぐ術を「臨機応変力」と名付けて、自分の長所と考えたい。
長所と言えるものが少ない身としては、ありがたいこと。大事にしよう。
☆今日もあいさつで狂言風謡いを披露するのを思いついて、久しぶりに扇を広げるドクター。