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丹後まさとしの絶こうちょう日記

Dr.583 空き家対策(2月13日)

今回は空き家対策を通して丹波篠山市の絶こうちょう化を考える。ドクターは本年度市民センター内にある移住・定住相談窓口『丹波篠山暮らし案内所』に非常勤で関わらせていただいているので、空き家の相談や移住の相談を受けることがあり、ここの活動を充実させていけば市の人口減少を食い止めることが出来ると分かった。都会に近い田舎、古い街並みや田園風景の残る丹波篠山市は結構人気があり、若い世代が起業や子育て、年配世代が第2の人生を送るのに適した地域と選んでくださる。半面、誰も住む人がいなくなった親から相続した空き家を処分したいと考える人も結構いる。空き家のまま置いておくのは防犯上も衛生面・コスト面でも望ましくないので誰かに買ってほしい(住んでほしい)と考えられているのだ。移住希望者には空き家を買ってリフォームして住みたいと思う人も多く、古民家の人気も高い。暮らし案内所は市から委託を受けて「空き家バンク」を設立し物件情報をホームページ等で紹介している。そこで空き家を売りたい人と買いたい人をうまく結びつけることができれば、空き家も減り、市の人口も増え、地域にも活力が生まれる。でも空き家が売れれば誰でも好いわけでなく、購入後そこに住んで上手く地域と付き合いが出来る人が望ましい。買う人にとっても資金が潤沢な人ばかりではないし、初めての田舎暮らしに不安な人もいいので、助成金や働き口、地域の自治会との仲介等ていねいな対応が不可欠だ。暮らし案内所のドクター以外の職員はみなさん親切心にあふれ、経験や知識の深い方ばかりなので最近は年間30件60~70人ぐらいの人が案内所を通して移住してきている。というわけで移住相談窓口を充実させれば大きな成果に結びつくことは間違いない。

 ☆定住・移住相談窓口『 丹波篠山暮らし案内所 』のスタッフ。愛想だけが取り柄のドクターと違ってみなさん有能で優しい人ばかりだ。

Dr.582 ウィンウィン(2月12日)

最近、「丹波篠山市を絶こうちょうにするにはどうしたら良いか考えている」で始まる文章が多くてどうしたんだろうと思われている方も多いかもしれない。定年後2年間市内を中心にいろんなところで活動していると地域や市の課題を見聞きすることが多くなった。地域の活性化は少子高齢化・低成長の現代日本に共通する課題で、全国には共通する悩みを持つ自治体は多い。どこの市でもそこに住み働く人が、自分の特技や役割・立場に応じて課題解消のためにがんばっている。中には自分のやってることが地域のためになっているのにそんなことを意識しないでやっている人もいる。現役で仕事をしている人は自分の従事している仕事がそのまま地域の役にも立っている。例えば地域の工務店で働いている人が家を建てたり修繕したりする仕事は、定住者や移住者の住むところを確保している訳で、もろ人口減少抑制に貢献している。それで給料がもらえ家族が地域で生活することは元気ある地域づくりの基本的な仕組みだ。定年後の人は生計のためでも良いし、自分の興味関心のある分野で活動できればさらに良い。ドクターの場合は冒険教育や講演が好きなので、それらの活動が地域や市のためになり、何より参加者の皆さんに喜んでもらえればこんなに嬉しいことはない。「楽しかったです」「元気が出ました」等と言われれば、自分自身の自己有用感も高まる。まさに自分も喜び、参加者も喜び、主催者も喜ぶ、ウィンウィンの関係だ。この頃はそれを少し広げて少子高齢化と地域の元気減少を防ぐのに貢献できる活動に関心が動いて来た。これがうまく行けば自分も嬉しいし周りも喜んでいただける。ウィンウィンの道を歩んで行きたい。

 ☆昨日の丹波篠山は周囲の山に雪がかぶり、初めて冒険教育の講座を受けた信州の景色を思い出した。何かを始める時の初心を思い出し、地域の活性化という新しい分野をがんばってみたい。

Dr.581 地域の問題は全国の問題(2月11日)

最近、丹波篠山市の絶こうちょう(活性)化について考えることが多いが、何も自分の市さへ良ければ良いとは思っていない。1市1地域の問題は全国全体に共通するものがあると思うからだ。勿論、それぞれの市や地域で特色は違うので、それぞれ独自の問題はあるが共通する問題も多い。例えば少子高齢化や地方都市の活性化などは多くの地域で共通する課題だ。教育問題にしても、変化の激しい次世代を生きる子ども達に主体的で前向きに生きる力をつけることは共通して大切だ。もしかしたらドクターの唱える「お気楽な生き方」「大きな力流れに従って生きる」「柔軟な思考で上機嫌に絶こうちょうに生きる」というのも多くの人に支持してもらえるかもしれない。でもこれは「お気楽ではいけない」「流される生き方ではなく夢に向かって力強く」の方がいい人もいるだろうから強制はできないし、生き方は各自違っていいのだが、地域を元気にの解決策では共通するエッセンスを磨き、後は各地域のオリジナリティを付け足せばいい。今日の新聞にもK市の読者が「地域に必要なのは若者の住むところと働くところを確保することだ。その妨げになっている土地(農地)制限を見直さなければならない」と投稿されていたが、これは丹波篠山市にも多くの地方都市にも共通する問題だ。そんなわけで先ずは自分の住む市の処方箋を考え、良いのが見つかったら全国にも発信したい。自分の住む市も他市も大事にする「も」の精神が大事だ。この前の講演会でしゃべったことが早速自分に返ってきた。

 ☆丹波篠山市の絶こうちょう化をヒントに地方の共通する問題を考えるドクター

Dr.580 農業を考える(2月10日)

この頃、丹波篠山市を絶こうちょうにするにはどうしたら良いかについていろいろ考えている。今回は農業について考える。今でこそ農業についている人の人口は少ないが、かつて農業は市の主要な産業であり、今でも基本的にはほとんどの地域も農村・農業ををもとに営まれている面もある。農業は食料や特産品を作る以外にも伝統文化や地域のまとまりの中心の役を果たしていると思う。それだけに農業人口の減少は地域を元気にするうえで深刻な問題だ。昔のタイプの専業・兼業農家が減った後、地域の農業を支えているのは、大規模農家であり集落営農であり新規就農者だと思うし、それらの農業経営に頼る部分は大きいが、ドクターとしては兼業農家や小さな農業を営む人が今後も持続可能な仕組みづくりや援助をすることも大事だと考えている。自分がそうだからよく分かるのだが、兼業農家の小規模な農業で儲けるのは難しい。そりゃ一部の意欲と才覚のある人はできるだろうが、大多数の先祖からやってきた農業だから自分の代で絶やすことはできない派の人にとっては、農業機械の維持を中心に続けていくことが難しい状況が年々厳しくなっている。個人の努力はもちろんだが、経営相談や農業機械の共同所有や同じ悩みを持つ人の交流機会の創設など、多くの小さな兼業農家が持続可能な環境を研究提案していきたい。こうした多くの小さな農家が農村に留まり、新規や大型や集落営農の人と一緒に魅力いっぱいの農業が続けられることが丹波篠山市を絶こうちょうにするのは間違いない。創造的な解決策を考えたい。

 ☆今春の田植え準備が進む田んぼを見ながら、農業で市を絶こうちょう化する策について思いを巡らすドクター。

Dr.579 高校生パワー(2月9日)

この頃、地域を「絶こうちょう」(活性化)するにはどうしたらよいかを考えている。昨日参加した丹波地域の若者塾合同フォーラムで発表した丹波篠山市・丹波市内の6高校の発表を聞いていて、教育面や若者定住についてのヒントを得ることができた。各高校は大学などの支援を受けながら様々な地域での活動をしている。放課後カフェ・古民家再生・農作業・車いすマップ・獣害対策・外国人との交流・タウンミーティング・地域の祭りなどのイベント参加などそれぞれの高校や参加高校生の特色や意志をもとに自分たちのやりたいことややるべきことに積極的に取り組んでいた。それぞれのイベントの成果や課題とは別に、参加高校生は地域でいろんな人と関わり合いながら活動することで多くの学びや気付きを得て確実に成長しているように見えた。中には活動中に気付いた地域課題をさらに研究するために、それが学べる大学への進学を決めたという生徒もいた。地域での活動を通して、地域や市がもっと好きになったとも言っていた。きっと彼らのうちの何人かは地元に戻ってきて地域で活躍する人になるだろう。このフォーラムに参加して、ドクターの持論である「子どもたちは地域で地域の人と関わる活動をする中で郷土愛を育み主体的な生き方を自ら身に着ける」(「ふるさと教育」「体験学習」の充実)ことを改めて確信することができた。今回は高校生だったが、中学生でも小学生でも同じだろう。地域を絶こうちょう化する一つの策は子ども達が地域のことを学び地域の人と一緒に活動する機会を増やすことだ。それには地域の人が積極的に子どもや学校に関わらなくてはならない。関わるとその人にも必ず得るものがある。これを目指したい。

 ☆地域「絶こうちょう化」のヒントがいっぱいの丹波地域の高校生の活動発表。ドクターがいたS高校生も堂々と発表していた。ドクターが校長だったら一緒に自分も出ようとして生徒達を困らせていただろう。

  • 丹後まさとしの絶こうちょう日記 ドクターのお気楽な毎日(~2020年4月)

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