Dr.35 個性
教育界では「個性を伸ばす」とか「個性を大切に」とか良く言われる。この場合の「個性」は自分らしさ、自分の特徴(特にプラス面を言う)のことで、他の人と違う独自性が強調され、自分らしさ(言い換えれば他人と違う性質)を発揮せよと言うことだ。でも、私のやっていた狂言では本(台本・師匠のお手本)通りやることが大切とされ、昔からの型どおりやることが大事で、個性は型どおりやってもやっても自分らしさを消しても消しても後からにじみ出てくるもの、それが個性だと教わった。昨日も新企画「ドクターうろうろ」(こんな名前でしたっけ。直ぐ忘れても動じないのがこの頃の私の個性)で、いろんな学校・施設を訪問して旧知の方と話してると、別の旧知の方が「声を聞いて、丹後さんだと思いあいさつに来ました」と言って顔を見せてくれた。どうも私は声に個性があるらしい。また他の多くの方から直接・間接(メール等で)に「相変わらず元気そうですね」と言われる。どうも「元気」「お気楽」「いい加減」「安請け合い」というのも私の個性らしい。「声」にしても「元気」等にしても、それが自分の個性だからがんばって発揮しなければならないという意識はない。どうも個性は無理して発揮するものではなく、狂言師匠がおっしゃるように、自然とにじみ出るのが本当のようだ。声が個性的と言われる経験からこんなことを考えたが、願わくば「顔がかっこいい」「人生の酸いも甘いも経験した人間的な深みがあなたらしい」と言われたい。この身の程知らずの厚顔無恥ぶりも私らしいか。
☆かつての上司で、現在フィギアスケートオリンピック選手も通う私立高校の校長を務められるO先生と。尊敬する先生からも「一緒に勤務したころから、楽しそうにやってましたね」と言われた。
☆「ドクターうろうろ」で訪れた、かつての教え子で現在神戸市和田岬でケーキ屋さん(店名ハニーレモン)を営むK君と。大したこともしてないのにずっと「先生、先生」と私を大事にしてしてくれる優しい彼が作るケーキは、自然な個性が出て美味しい。ドクターはエクレアがお気に入りです。皆さんも『ドクターのお気楽な毎日』を見たと言ってお立ち寄りを。