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Dr.216 叩いて直す(12月10日)

百姓ドクターとして黒豆の乾燥・脱粒(乾燥した黒豆のさやから黒豆の実を取り出す作業)に精を出している。乾燥は畑で予備乾燥した枝付き黒豆を束にして自分の作業小屋にある専用の乾燥機に入れて灯油を焚いて温風で乾かす。脱粒は乾燥機で乾いた枝付き&さや付き黒豆を専用の脱粒機で粉砕して実だけ(実際には細かい枝やさやなんかも混じっている)取り出す作業だ。これを天候と相談しながら何クールか繰り返す。早く出荷するほど値段が高くなるので、それも作業を急がせる。妹や母親にも手伝ってもらいながら作業をしているが、ドクターの弱みは機械にある(他にも甘いものやお酒や女にも弱い)。機械が動かなければお手上げだ。電子機器のような繊細な機械ではないが、機械音痴のドクターとしては機械が動かなければいかんともしがたい。今回は黒豆乾燥機のスイッチが入らなかった。これまでの反省からコンセントを間違えたのではないか(作業小屋にはいくつか電圧?電流?の違うコンセントがある。いくつかコンセントがあるのは確かだが実は何が違うかもよく分かっていない)と差し込みを変えてみたりしたが動かなかった。ここは何とか念ずることによって動かしたが、今度は途中で豆が出てこなくなった。何やかやとやってみたが出てこない。これ以上運転を続けたら取り返しのつかないことになるのはこれまでの経験から分かっているので、もはやこれまで、近所の詳しい人に頼むしかないかと思っていた時、一緒に作業していた母が機械の出口を手でたたいた。「そんなことしてもあかんやろ」と言っている間に、詰まっていた豆が出始めついには大量のつまり豆が出てきて何とか作業を終了することが出来た。機械をたたくという原始的なやり方が事態を打開するとは勉強になった。人生も行き詰った時にはあれこれ考えず原始的な行動が事態を打開することにつながるかもしれない。さすが年長者から学ぶことは多い。

☆田んぼから運んだ黒豆を乾燥機で乾燥させる。これからこの入れ物いっぱいになる。

 

☆乾燥した黒豆をこの脱粒機にかけて実をとる。母がこの機会をたたいて直した。その後、実を地域共同作業場の選粒機でごみを取り除き大きなものを選ぶ。この機械も動かなければ叩いてみるか。

 

 

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