Dr.312 主役ではない(4月8)
あるご縁で岡山で行われた春祭り行列に人力車を引く役で参加してきた。朝8時から午後3時まで休憩を入れながら行進した。後でスマホのヘルスケアデータを見れば2万5千歩、13.5kmを歩いたことになっていた。途中観客の多い所もあれば少ない所もあったが、大勢の人がカメラやスマホをこちらに向けていた。ドクターはカメラを向けられると直ぐに満面の笑みとポーズを決める癖があるが、今回の人力車夫は黒衣で主役ではない。主役は車いすに乗っている人、今回ドクター車夫は「神童」と呼ばれる小学生を載せたが、彼が主役で、車引きは添え物だ。これまでありがたいことに主役を演じることが多かったが、定年を機に脇役やその他一人役も増えてきた。これからは脇役の顔もマスターしなくてはならない。しかしこれがなかなかどうして難しい。目立ち過ぎてもいけないが、かと言ってぶすっとしてても良くない。明るい表情は残しながらも、存在感を消す。そんな芸当が今の自分に出来るかどうかは自信ないけれど、人生という舞台ではいろんな役を演じることが求められる。これからも役回りに応じた顔を演じていきたい。元来目立つのが好きで主役になりたがって困るけれど。
☆行列スタート前の車夫姿で一枚。ここはまだ主役でもいいけど、お客様を載せてからは「自分は主役ではない」と言い聞かせながら行進した。主役でも脇役でも自在に演じられる境地を目指したい。この日の行列にはいろんな役の人がい。人生の時々で演じる役は違う。いつでもどこでも自分が主役と勘違いしないようにしたい。
Dr.311 長生きしてくださいよ(4月6日)
頼まれて大阪まで大阪のある大学の新入生の指導をしに行ってきた。これから大学生活を一緒に送る同じ学科の仲間だけれども、全国いろんなところから来ていてまだお互い馴染みがない。それをゲームや飯盒炊飯を一緒にしながら仲間づくりをしようと言う企画だ。行ってみると彼らの中には一見派手な連中もいたが、こういうちゃらちゃら(キラキラ)している連中と付き合うのは得意だし、こういう連中こそ人情があるのも知っている。今回もみんな人懐こく、協力的で、これから一緒にやって行く仲間を作りたいという気持ちにあふれていて、ドクターとしてはとても楽しく気持ちの良い時間を過ごせた。ドクターの適当な指導にも協力的で、口々に「楽しかった」「参加するのに勇気がいったが来てよかった」等と言ってくれた。「ドクターは61歳で、私にも君らと同じ年齢の子どもがいる」というと、そのうちの一人が何回も「長生きしてくださいよ」と言ってくれ嬉しさが倍加した。参加者から同情・励まされるファシリテーターも何かとは思うが、こんなことがあるから冒険指導はやめられない。
☆参加の大学生から「長生きしてくださいよ」と慰めながら仲間づくり指導をした老ファシリテータードクター。こんな機会を与えてくださった関係者の皆様ありがとうございました。
Dr.310 新たな環境(4月5日)
春になって働く環境が変わり、新たな人間関係の中で仕事や生活をされている人も多いと思う。かく言うドクターも少しは環境が変わり、今後一緒に生活する人々はどんな方々だろうと、不安と期待の日々を過ごしているが、これがなかなどうして好い人ばかりで、こんなに恵まれていて良いのだろうかと思うほどだ。世の中の良い人をみんな集めたような感じだ。こんな良い人コレクションにドクターが入っているのが不思議だ。しかしこれも良い人たちと交わって少しは自分を奇麗にしろという神の思し召しかもしれない。ともかくしばらくはこの思し召しに預かり、心豊かな毎日を送りたい。幸い他人のふんどしで相撲をとるのは得意だ。こんなことを言っているからホントの良い人コレクションにはなかなか入れてもらえないと思うが、やはり皆さん、流れに従って行くところ、結構良いことが待っています。これを信じて今日も流れで頼まれた冒険指導に朝早くから出かけます。
☆ドクターの4月からの環境の変化はおいおい明らかにさせていただくことにします。乞うご期待を。写真は文章とは関係ございません。
☆朝早くから冒険指導に行くため、外がまだ暗いうちからランニング準備して日課のブログを綴るドクター。
Dr.309 世界で最も幸せな国(4月4日)
市民センターで南太平洋の島国バヌアツ共和国の展示を見た。バヌアツは世界で最も幸せな国と言われているらしい。写真や文章でしか分からないが、平和で平等、暢気に暮らしている感じがした。実際にはそう良いことばかりではないだろうが、現代日本とは違う生き方をされているのは間違いない。そのパンフレットに、なぜバヌアツの暮らしが幸福かという説明に、バヌアツ人の考え方が、かたよらない、こだわらない、とらわれない等とあって、これはドクターが長らく生き方の指針にしているモットーと同じなので嬉しかった。かたよらず、こだわらず、とらわれず流れのままに頼まれたことを出来る範囲で精一杯やりながら毎日を生きているはずだが、バヌアツの人ほど幸せな感じはしない。何が違うのだろう。もしかしたら今の自分の幸せに気が付いていないだけかもしれない。もう一度バヌアツ展をしっかり見つめて考えたい。
☆世界で最も幸せな国バヌアツの展示。蔓を足に撒いただけのバンジーの写真もあった。これは一般的には恐怖だろうが、幸せかどうかはその人が決める。
Dr.308 グローカル(4月3日)
息子の大学入学式で前日から関東の息子の下宿に泊まり翌日の式を終えて帰ってきた。見たこともないような大勢の人(入学生・保護者・お上りおっさん等)が参加する入学式で、学長が「本学はグローカルを追求する」というようなことをおっしゃった。「グローカル」とは野球の「グローブを借る」のでも電灯の「グロー管(点灯管)を替える」のでもなく、グローバルとローカル国際性と地域性をキーワードに未来を支える人材を育てるみたいなことらしい。グローブを借りるのもグロー管を替えるのも国際性を意識しながら地域振興を考えるのも、それぞれ不足している人や家庭や地域には必要なことだ。落ち着いた口調で穏やかに話される学長講話には好感が持てた。ドクターが学長ならあの何千人の聴衆を前に上ずった声で「ユーアーファンタステイック あなたは自分が思っている以上に素晴らしい」と叫び、舞謳うところだが、もはやそんな必要も要請もない。式を終えて静かに新幹線に乗った。
☆見たことないような大勢の人が参加した息子の大学入学式を終え、一人寂しくシュウマイ弁当を食べながら帰路につくドクター。息子のこれからの学生生活の充実と世界と地域のグローカルな発展を祈りながら一杯やっていると、車窓に富士が見えた。みなさん吉兆です。