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丹後まさとしの絶こうちょう日記

Dr.606 田舎の魅力(3月9日)

人口が減っている丹波篠山市の中でも特に高齢化と人口減が進む、市東部地域にある古民家を利用したカフェや農家民宿を見に息子と出かけた。田舎の景色や伝統的町並みを上手く生かしながら都会の人を惹きつけ交流人口は結構ある。この日も女性10人位の若者のグループが周辺を散策し、多様な二人連れ(ドクターと息子含む)がカフェを訪れていた。久しぶりにこの地域に来た息子もすっかり田舎の風景や雰囲気を気に入り、できればこの辺りに住みたいとまで言っていた。若者からおっさんおばさんまで田舎は魅力的なのだ。改めて田舎の持つ潜在力の大きさを感じた。しかし幾ら田舎が魅力的でもほったらかしや荒れ放題では人は寄り付かない。やはり古さや田舎らしさを残しながらそれなりに整備されていることが大事だ。その点今の丹波篠山市東部はその地域に住む人を中心に、新規移住者や地域起こしに協力する人ががんばっておられる。もちろんここでも地域活性化の担い手不足の問題はあるだろうが、「ピンチをチャンスに」にのドクター掛け声の通り、過疎と古い町並みに田舎の魅力を上手く活かして多くの人を惹きつけるチャンスに替えようとされている。このピンチをチャンスにの発想こそ、丹波篠山市を絶こうちょうにするヒントがあることは、市東部の田舎の風景の中に身を置いて実感した。

☆篠山市東部地区にある古民家を改装したカフェと息子が特に気に入った禅寺とそこから見える田舎の景色。なんとその奥にはドクターがかつて勤務した農業高校が見えた。田舎は魅力がいっぱいだ。

Dr.605 農地の多面的機能(3月8日)

農林水産省が音頭をとる「農地・水・環境保全事業」に関連して、集落の水路・農道などの整備箇所を村の人と一緒に点検した。水路や農道がなくては農地は維持できず、農地を維持することは単に農家の生計を保障するという意味だけでなく、いろいろ多面的な意味があることを再認識した。例えば、農地が荒れると景観に悪いのはもちろん、獣害や害虫の発生源にもなるし、農地が減ると新鮮な野菜や米の提供が出来なくなる。増水の時には水田が水を溜める機能もあり洪水を防ぐ役割も果たしている。農作物が元気に育つ農村環境は、きれいな空気や水、ゆとりの空間であり、子どもや大人が伸び伸び過ごすことが出来る。何より昨日の点検作業のように共同で村の人が行動する機会が多く、農業は地域の結束、親密な人間関係のよりどころである。このような農地を維持するためには日頃からの地道な作業が必要で、その担い手が不足、高齢化しているのが気がかりなことだ。でもまだまだ意欲的な人も多い。今の間に絶こうちょうの農業・農地・水環境が維持できる仕組みをつくりたい。

 ☆農地の多面的な機能維持のための水路・農道等の点検作業をする村の人々と自分の写真を撮るドクター。

Dr.604 どこの市にもいる元気者(3月7日)

大丹波(旧丹波の国を構成する各市の総称)の手づくり甲冑交流会が地元の会館で行われた。きっかけは今回の大河ドラマだが、これをご縁に末永く各市のお城祭りなどに各団体が持っている手づくり甲冑を着て参加しようということを計画している。丹波篠山市はもちろん、丹波市、亀岡市、福知山市などどこの市にも手づくり甲冑や鉄砲隊、地域起こしイベント等を中心となって取り組んでおられる元気者がおられるのだ。持ち回りの開催なので今回は丹波篠山市へ各市の元気者(正確には元気おじさん)が集まって来られた。交流会や各祭り参加は目立つイベントだが、日ごろは会員集めや会務、イベントの計画下準備など地道な用務も多い。この方々が取り組んでおられるのは、もちろん甲冑や歴史に興味があるという個人的な理由もあろうが、それだけではなく各地域の盛り上げに一役買おうという公共精神があるからなのは間違いない。どこの市やまちにもこうした公共精神あふれる元気者がおられるのだ。批判的な人や元気を失くされている人もどこの市やまちにもおられるだろうが、多様な意見やタイプの人を巻き込んでいくのが絶こうちょう化には必要だ。派手なことも地道なことも必要だ。ともかく、どこにもポジティブな元気者がおられるというのは心強い。

 ☆会議に集まった皆さんポジティブな元気者(ドクター含む)なのだが、この時期なのでマスク着用と換気には気を付けました。この時期に会議を開くこと自体が元気者だからかもしれない。

Dr.603 インスパイア(触発)3月6日

朝4時頃起きたら夜中のグループラインで同級生の友人が会社を創った話で盛り上がっていた。早速、これまで全くそんな素振りをみせなかったのに急に会社を創った驚きと彼の私財を懸けたチャレンジを応援するメールを送ったが、少なからずドクターは触発を受けた。ドクターもチャレンジしようとは思っているが、皆さんから後押しを受け止むにやまれぬ流れの中でのチャレンジで、言わば追い込まれた(言い方を変えれば流れ任せの)チャレンジで決して友人のような誇れるものではない。しかしチャレンジする以上はベストを尽くそう(言い方を変えれば、やる羽目になったことは出来ることを出来る範囲でがんばろう)と考えているが、正直最近やや疲れ気味だった。でも、友人の60歳過ぎてからの果敢なチャレンジから元気をもらった。これを触発、英語でインスパイアというが、このインスパイア(触発)が人を変える(動かす)のに一番効くというのがドクターの持論だったのを思い出した。人にインスパイアを与える友人を持っていることの有難さを噛みしめながら、この時期に良いインスパイアに出会えた流れに感謝したい。結局ドクターは流れ重視かい。

 ☆昨日は法務局や県民局へ用事で行ったが、そこの職員の皆さんの丁寧な対応に触発を受けた。丹波篠山市にも優秀な職員の方が多く、いつも頼もしく思う。これからもいろんな方からのインスパイア(触発)を基に、発火しにくい自分を燃やしていきたい。

Dr.602 小さな声を聞く(3月5日)

最近、丹波篠山市の絶こうちょう化について発信しているせいか、ドクターのところへ絶こうちょうに向けた自分の意見を言いに来る人がいたり、知人を経由してこれまでなら入ってこなかったような声が聞こえてきたりする。例えば、小さい子供を保育所に預けてご主人がやられている農業を手伝いたいのだが、事業所等で働いている人は優先されるが、自営や自分で農業をやっている人などは預け先に苦労しているとか、農地法の関係もあって新規に農地を取得して農業を始めたい人はいても農地取得のハードルがかなり高く、折角景観の良い丹波篠山で空き家を購入して自家野菜などをつくりたいと思ってる人も躊躇してしまっている。だから農業委員会と交渉して、農地保全に直結しないような小さな農地の購入をしたい人を支援する宅地委員会のようなものをつくれないかとかだ。これらの声がどう支持されるのか、実現にはどういう課題があるのか等、声を聞いたからと言ってすぐにどうこうなるものではないが、先ずは一人の小さな声を聞くことから始めないと事は始まらない。「一人一人の小さな声を大事にする」の大切さは校長時代にも感じてきた。あっもしかしたら、ドクターのところへやってきた人はこのHP冒頭の「あなたの声を聞かせてください」を見てやってきたのかもしれない。ドクターHPを見ている人や変わり映えしない冒頭文を読んでいる人などいないとすっかり油断していたが、今後は先ず「あなたはHPを見てやってこられましたかどうですか」と訪ねることから始めよう。まあ、そんな心配はあまりいらないでしょうけどね。

 ☆「HPを見て小さな声を届けにやって来られたかどうか」の心配より、急に降り出した季節外れの雪がどうなるかの心配をするのが先か。

  • 丹後まさとしの絶こうちょう日記 ドクターのお気楽な毎日(~2020年4月)

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